龐 博
中国出身。システムスクエアのグローバル戦略において、海外市場を担当。主に中国市場におけるマーケティング戦略の立案・実行する大役をほとんど一人で任されている。
中国にいる頃、大学の講演で「グローバルな活躍をするためには外国語を習得しなさい」との教えを受け、大学2年から日本語を学び、来日した。新潟大学大学院法学研究科を卒業、2014年にシステムスクエアに入社。
リスクに挑まなければ、大きなチャンスを掴めない
「価値ある偉業を成し遂げたい」という私の夢を実現できる場所は、システムスクエアだと思いました。中国市場において、検査機、特に食品用検査装置は、今後もっと必要とされると感じ、私は、ここにビッグチャンスがあると考えました。ですから、システムスクエアの優れた機械を持って中国に乗り込む大役に挑みたいと思ったのです。日本とは違う中国のマーケット事情を学び、現地の代理店とWIN-WINの関係を築くのが私の仕事。1つの国を1人で担当していますから、中国では私が会社の代表として、様々なことを自分の意思で決断できなければいけません。リスクを極力回避して小さい利益を得るのか、ある程度のリスクを背負って大きな利益を得るのか、考え決定を促すのは私です。そのため、検査機のことはもちろん、市場の調査や分析も常にアップデートして最善の決定ができるよう努めています。大きな責任や苦労も伴いますが、このチャレンジは楽しく、充実しています。
入社を決意させた、社長の言葉
「龐くん、一緒に中国市場に挑戦しないか」会社見学の際、社長が壁に貼ってある中国の地図を見ながら言ったこの言葉が、私が今ここにいる理由です。社長のグローバル戦略と中国市場へ本格参入するという情熱と夢に感動したのです。システムスクエアの技術と検査機、そして戦略をもってすれば中国市場にも通用すると思いました。入社後は、海外代理店への製品に関する指導・教育・サポートをするために、2年間製造グループで研修し、それからフィールドエンジニアとして、多くの現場を経験しました。そこで身についた自社製品知識と判断能力は、海外営業をする中でお客さまや代理店と信頼関係を結ぶためには必要不可欠であったと、強く思います。今、私は海外市場、特に中国のマーケティング戦略の立案や、実現までの計画など全て任せられています。「中国市場に挑戦したい」という入社当時からの想いを形にしているのです。システムスクエアは自分の意志でチャレンジできる社風があります。これからも、会社と社長と一緒にチャレンジを続けていきます。
世界に挑戦するためには
検査機は、私たちの身近にある食品や医薬品などの安心を守っています。この安心を世界中に届けていくことが私たちの仕事です。そのために国際部で求められる力は、3つ。第1は、グローバル人材の意識です。外国の商習慣を理解しつつ日本のビジネスルールを守り、自社製品とお客様のニーズを合致させる力が大切です。第2は、マーケティング力。商談のたびに各国に出向くのはなかなか難しい。最小の資源で最大の利益を生み出すために、各国の代理店を動かすためのマーケティング力は必要不可欠なものです。第3は、勇気。海外市場では世界中のメーカーが競合相手。国内よりも競争は厳しく、過酷です。他社とぶつかること、各国の情勢・市場を正確に把握して、責任ある判断を下す勇気が絶対に必要になります。
私の使命、システムスクエアをグローバルブランドへ
私の所属する国際部は現在、営業3名、サービス2名が所属しています。国際部のメンバーは、それぞれが複数の国の市場を任される責任者。上司や部下といった関係性はあまり強くなく、仲は良いです。それでも全員が、自分の信念を持って仕事をしているため、ときには意見がぶつかることもあります。そんな国際部の一員として、システムスクエアをグローバルブランドに確立することが私の目標です。そのために世界最大の市場である中国市場の開拓に挑み続けています。会社の代表として海外に出かけ、権限範囲の中で的確な判断をすることは重い責任を伴います。スピードが求められる海外では、もし私が判断に迷い「そのお話は会社に持ち帰って検討します」などと言ってしまえば、その商談は白紙になります。それでも、責任を持って任せてもらえる国際部での仕事には非常にやりがいを感じていて、システムスクエアの経営方針の一つ、「長岡から全国、そして世界へ」を実現することに注力しています。